盲ろう者とは目と耳両方に障害のある人のことをいいます。
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要約筆記技術3 要約筆記は非可逆圧縮 の編集

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要約筆記技術3 要約筆記は非可逆圧縮 の編集

要約筆記の目的は聴覚情報の保障にあります。
要約筆記のポイントについては色々言われていますが、要は「聞く」ことの代替手段が要約筆記ですので、その目的を充分果たした筆記は良い要約筆記と言えるでしょう。
そのためには、要約筆記には当然リアルタイム性が求められ、また筆記された情報は、その場での聴覚情報と等価でなくてはなりません。
もちろん、これは理論上の話です。
真に情報を等質に保つことは物理的にも不可能。
ただ、要約筆記における情報の等価性を議論する場合には、厳密な意味で等質かどうかということではなく、人間にとって実質的に等価であるかどうかが焦点になります。

ここで結構使えるのがデータ圧縮のイメージ。
詳しくは後日補足しますが、要約筆記は情報の非可逆圧縮と捉えることが出来ます。
生の聴覚情報を要約筆記した場合、その過程で何らかの情報が失われ、その変化は非可逆的なものであるという意味です。
要約筆記の技術の中には可逆性の処理も含まれているのですが、総じて見れば非可逆処理と言えましょう。
その意味で、要約筆記をデータ圧縮になぞらえて見ると、要約筆記技術を解釈しやすくなると思いますので、その線で少し話を進めます。
(データ圧縮に関する用語の使い方など、専門的に不正確な部分があるかもしれません。要約筆記技術をイメージするのが大義ということでご容赦いただきたく思いますが、ご指摘いただけるなら、もっと嬉しい)


Last Update 2010-06-03 (木) 11:45:31

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