かけはし21
かけはし21
(2020年1月発行)
かけはし21号は、2019年に逝去した盲ろう会員を偲び、会員の思い出の数々を掲載しました。
逝去した会員は、俳句、短歌、詩を作ることが好きな方でした。その作品の中から、盲ろう者としての気持ちを綴った詩をふたつ、ご紹介します。
私は盲聾者
見えない、聞こえない、
あなたの知らない不思議な世界の中で、
私は手探りで、
小さな幸せを
さがしながら暮らす。
難所だらけの、この世の中で、
くじけそうになる私を、
手引きし、共に歩いてくれるパートナーに感謝しながら、
私は手探りで、
小さな喜びを、
さがしながら暮らす。
自分の中から楽しみがどんどん無くなってゆく
そんな悔しさの中で
私は手探りで小さな楽しみを、
さがしながら暮らす。
わが道
歩いても 歩いても
景色のないこの道を
歩いても 歩いても
明かりのない この道を
歩けば 歩けば 音の小さくなるこの道を
歩けば 歩けば 言葉のちいさくなる この道を
私は歩き続ける 神からの 与えられた役目
きらきらきらめいた 未来
きらきらきらめいた 未来と言う言葉に
心惹かれました いいですね
こんな未来があるならば
夜空の星のように
夜の街のネオン街のように
静かな闇をきらきら輝かしてくれる
未来は常に未来であっていいのですが、
何時もそれに向かっている自分でいたいと思います。
そのためには
銀河鉄道に乗らなければならないのです。
私の銀河鉄道は何かと考えました。
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