盲ろう者とは目と耳両方に障害のある人のことをいいます。
富山盲ろう者友の会では、盲ろう者とその支援者の交流・支援活動を行っています。

現在の位置: ホーム > 今後の予定・活動報告 > これまでの活動 > 2019年の活動報告 > 遠隔指点字ツール(ロービジョン相談会にて)

遠隔指点字ツール(ロービジョン相談会にて)

本文開始

3月31日 遠隔指点字ツール(ロービジョン相談会にて)

会場全体
友の会のコーナー

3月31日、富山県民会館で「見えない・見えにくい人のための生活便利グッズ展示&相談会」が開かれました。
「ロービジョン相談会」という名前でも知られている企画で、見えない人・見えにくい人のための便利グッズを展示し、ご本人の目の状態に合わせた便利な道具の使い方や相談に応じました。盲ろう者友の会も、盲ろうの方やそのご家族の相談に応じる為にコーナーを設けました。10人ほどの来場者が、友の会のコーナーで指点字を体験されました。電動車いすで来られた女性も、足の指で指点字体験に挑戦されました。

米山爾さん

友の会の隣は、「ハートウエアラボ」(東京)のコーナーでした。ハートウエアラボ代表の米山爾さんは、「視覚や聴覚に頼らないコミュニケーションツール」の開発や、盲ろう者のスポーツ支援などの活動を行っています。
会場では、開発した「遠隔指点字ツール」をいくつかを紹介・実演されました。

振動装置の付いた手袋
発信装置

手袋(左側の写真)の指先(左手3本、右手3本)に取り付けてある黒いものは、信号を受けて振動する装置です。送信機(右側の写真。右、左それぞれ3つのボタンがついています)で点字を打つと、信号が伝わり、手袋に取り付けた装置が振動します。指点字を受信することができるのです。発信器と手袋は無線でつながっています。つまり、通訳者と盲ろう者が離れていても、指点字を送れるのです。

双方向の装置

米山さんは、双方向でコミュニケーションできる装置も開発しています。指先にはめるこの装置は、指の上側に振動する部分(受信)があるのに加え、先端にスイッチがついています。このスイッチを押すと(発信)、相手に信号が伝わるのです。
指で机をたたくようにしてスイッチを押しますが、机がないときには、手を握るようにして手のひらでスイッチを押したり、指先を自分の胸にあててスイッチを押します。つまり、立った状態や歩いている状態でも、双方向の指点字コミュニケーションができるというすぐれものです。

双方向の装置

このほか、頭にまくバンド型の受信機もあります。額で6つの点を識別するのは難しいですが、右が振動すれば「右へ」、左が振動すれば「左へ」などと、あらかじめルールを決めておけば、マラソン、スキー、タンデム自転車など、いろいろなスポーツが可能になるといいます。米山さんの夢は、「コミュニケーションツールを使って、盲ろう者のスポーツ大会を開くこと」。ITで盲ろう者の楽しみが広がりそうです。

米山さんのコミュニケーションツールについて詳しく知りたい方は、ハートウエアラボのホームページをご覧ください。

本文終了

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional