盲ろう者とは目と耳両方に障害のある人のことをいいます。
富山盲ろう者友の会では、盲ろう者とその支援者の交流・支援活動を行っています。

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定例会再開~防災~

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10月10日 定例会再開~防災~

新型コロナウイルスの感染拡大で、定例会はしばらくお休みしていましたが、10月10日からようやく再開しました。再開一回目のテーマは「防災」。防災士の割山 拓身さんに講演していただきました。

会場の様子

講演は「富山は安全な県ですか?」という問いかけから始まりました。
「富山は自然災害が少ない」「地震や台風から立山が守ってくれる」と言われる富山ですが、けっして安心できる土地ではない、とのこと。呉羽山断層帯でマグニチュード7.4の地震が起きた場合、被害は、全壊する建物9万棟、死者4,000人以上にも及ぶそうです。また、立山自体も「弥陀ヶ原火山」として24時間体制で観測・監視が行われています。

講師の割山さん

災害が発生したとき、障害のある人や高齢の人の命をどう守るか。
割山さんによれば、鍵は自主防災組織です。被害が多発すれば、自分の所に警察や消防が駆けつけてくれるとは限りません。頼りになるのは、普段から顔を合わせている地域や近隣の人々です。自治会をベースにしたり新たな組織を作って、災害時に助けが必要な人々をどう支援するか、ふだんから考えていく必要がある、と割山さんは言います。

盲ろう者と手書きで伝える通訳・介助者

講演の後は質疑応答です。盲ろう者会員からは「地震の揺れから命を守るために、家具の固定をしたいと思っている」「盲ろう者の中にはスマホが使えない人も多く、緊急地震速報などの情報が得られない。どうしたらよいか」などの意見や質問が出ました。
周囲の状況を把握しづらい盲ろう者にとっては切実な問題が数多くあります。

今後も、実際に震災を体験した人の話を聞いたりしながら、防災への備えを進めていくことが大切だと感じました。

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